アフターピル

アフターピル

アフタービルは、避妊に失敗した場合に使用されます。例えば、コンドームが破れた、低用量ピルを忘れた、パートナーが避妊をしていなかった、コンドームが正しく使用できたか分からない、などの場合です。この薬は、排卵を遅らせることや受精卵の着床を阻止する効果があります。

ただし、アフターピルは100%確実に避妊できるわけではありません。時間が経過するとともに、避妊成功の可能性が低下します。必要な場合は、できるだけ早く医師に相談することが重要です。アフターピルは120時間を超えると、効果が著しく低下するとされており、理想的な服用は性行為から24時間以内とされています。

副作用についてですが、不正出血、嘔吐・吐き気、下腹部痛、頭痛、倦怠感などがあります。ただ1錠の服用のみなので、これら症状は現れても一過性ということになります。

料金表

※全て税込みになります。
レボノルゲストレル錠 1.5㎎ 初回 12,000円
2回目以降 10,000円

性病検査

検査料金は全額自己負担となりますが、症状が明らかな場合は公費診療も対応可能です。不安なことがある場合は、お気軽にご相談ください。

性感染症(性病)には、エイズや梅毒など、重症化すると生命に危険を及ぼすこともあります。ただし、適切な治療を施せば、比較的早期に改善することも可能です。
性感染症は、性器周辺に症状が出ることが多いですが、他の部位に症状が出る場合や、症状がほとんど出ない場合もあります。また男性と女性では症状の出方が異なることもあります。

この性病検査によって、ご自身の状況を把握することができ、早期治療につながり、自分やパートナーを守ることができます。

検査について

検査では、問診、診察、血液検査、尿検査、のどの検査等を行います。

問診

性病検査では、問診が大切です。主に以下のようなことを伺います。

  • いつ症状が出たか
  • どんな症状が出たか
  • 体のどこに症状が出ているか
  • 症状はいつまで続いたか、まだ続いているか
  • どんな持病があるか
  • 周りにも同じ症状の人がいるか
  • 最後の性行為はいつか
  • 肛門性交はするか
  • 口腔性交(フェラチオ、クンニリングスなど)はするか
  • 同性間性交をするか
  • 飲んでいる薬はあるか
  • 妊娠しているか/過去に妊娠したことがあるか
  • 最後の月経はいつか
  • 生理不順はないか

など

上記のような質問で、感染から症状発現までの時間、性器以外での症状の可能性、および発症する性病の傾向などが判断材料となり、診断に大きく役立ちます。たとえば、感染後短時間で症状が現れる場合は淋病などが疑われ、長時間かかる場合はクラミジアなどが疑われ、非常に長い場合は性病以外の病気を疑うことになります。

血液検査

性病は、血液検査で発見できるものも多くあります。この場合、血液を少量採取して血液中の成分を検査します。

尿検査

尿中に原因となる微生物が存在するかどうかを調べます。その種類を調べることで、使用するべき有効な薬の種類を知ることができます。

頸管粘膜・おりもの(膣分泌液)検査(女性)

膣の検体採取は、子宮天蓋部を綿棒で擦っていく自己採取をお願いしています。

上記などの検査で、以下の性感染症発症の有無が調べられます。
  • HIV
  • クラミジア
  • マイコプラズマ
  • ウレアプラズマ
  • トリコモナス
  • カンジダ
  • 淋病
  • 梅毒
  • 性器ヘルペス
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • 尿道炎(男性)
  • 膀胱炎(女性)

など

喉の検査

性病は、性器に感染が無くとも、喉に感染していることがあります。この場合、オーラルセックスを通じて、パートナーに移してしまうリスクがあります。喉の検査は生理食塩水でうがいをして、そのうがい液を調べる方法と、綿棒で喉を拭って調べる方法があります。喉の検査では以下の病気の有無が調べられます。

  • 淋病
  • クラミジア
  • マイコプラズマ
  • ウレアプラズマ

検査時期について

性病に感染してすぐの段階では、感染した微生物の数がまだ少ないため、検査で検出されない場合があります。そのため、ある程度は時間を経過させる必要があります。そして微生物が増殖した段階で再検査を行うと、病原体が検出される可能性が高くなります。このような再検査で感染の確認が可能になるまでの期間(ウインドウ期)は以下のようになります。

病原体 ウィンドウ期
梅毒 約4週間
HIV 約4週間 (RNA検査は約2週間)
ヘルペスウイルス 約4週間 (特異抗原検査は発疹出現時)
B型肝炎 約4-8週間
C型肝炎 約4-12週間

◆検査で感染が判明した場合、治療は保険適用で行うことができます。検査のこと、治療のことについて、詳しくはお気軽にご相談ください。

価格表

※全て税込みになります。
クラミジア/淋病
(のど、性器)
6,000円
HIV 3,000円
梅毒 3,000円
B型肝炎 HBs抗原 3,000円
C型肝炎 HCV抗体 5,400円
基本セット(クラミジア・淋病・HIV・梅毒) 15,000円
(初診料込)
フルセット(基本セット+B型肝炎・C型肝炎) 16,000円
(初診料込)

AGA

AGAは、Androgenetic Alopeciaの略称で、男性型脱毛症とも呼ばれます。日本人の成人男性の4人に1人の割合で発症するとされ、思春期以降に始まるようになりますが、進行の程度は人によって異なるほか、非常にゆっくりと進行していきます。多くの患者様は、30歳を過ぎたあたりから薄毛の状態に気づくようになります。

発症のメカニズムですが、アンドロゲン(男性ホルモン)に含まれるテストステロンが、体内にあるとされる還元酵素「5αリダクターゼ」と結合することでジヒドロテストステロン(DHT)を生成します。これが前頭部や頭頂部の毛包体の受容体に結合してしまうと、成長期、退行期、休止期を繰り返すとされるヘアサイクル(毛周期)の中の成長期の期間が、どんどん短縮していきます。それによって生え変わる髪の毛は、太く長い毛から細く短い毛へと変わっていき、軟毛化していきます。さらに時間が経過すると、それら部位は脱毛するようになります。

治療について

診察の結果、AGAと診断され、治療が必要となれば主に薬物療法が行われます。この場合、フィナステリドが主成分のプロペシア、デュタステリドが主成分のサガーロなど5α還元酵素阻害薬が用いられます。同薬は、5α還元酵素を抑制し、DHTの産生を抑える効果があるとされています。ちなみに5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型があるのですが、AGAの原因の大半はⅡ型です。ちなみにプロペシアなどフィナステリドが主成分の治療薬はⅡ型のみに作用するとされ、サガーロなどデュタステリドが主成分の治療薬はⅠ型とⅡ型の両方に作用すると言われています。そのため、デュタステリドが主成分の治療薬の方が、フィナステリドが主成分の治療薬と比較して、約1.6倍の発毛効果があるとされています。なお当院では各々の患者様に適切とされるAGA治療薬を処方いたします。

また上記の5α還元酵素阻害薬と併用して、外用育毛剤であるミノキシジルも使用すれば、より高い効果が期待できることもあります。

副作用について

5α還元酵素阻害薬を使用した際の副作用ですが、フィナステリドが主成分の治療薬(プロペシア 等)では、勃起不全や性欲減退など男性機能不全や肝機能障害などがみられることがあります。またデュタステリドが主成分の治療薬(サガーロ 等)でも上記の症状が現れるほか、乳房の女性化や痛みなどの報告もあります。

このほかミノキシジルの外用薬については、塗布した部位(頭皮)にかゆみやかぶれ、フケなど皮膚症状が現れることがあります。

費用について

※全て税込みになります。
フィナステリド 1㎎ 初回
 8,000円
2回目以降
 6,000円
デュタステリド 0.5㎎ 初回
 10,000円
2回目以降
 8,000円

ED

EDとは

EDは「Erectile Dysfunction」を省略した名称で、勃起障害あるいは勃起不全とも呼ばれます。この状態というのは、単に全く勃起しないというだけでなく、満足できる性行為が行えるほどの勃起力にない、勃起をするまでに時間がかかる、性行為の途中で萎えるといった場合も含まれます。

発症の原因については、器質性EDや心因性EDなどがあります。器質性EDとは、何らかの病気が引き金となって発症するEDです。具体的には、生活習慣病(高血圧、糖尿病 等)や加齢による動脈硬化による血管障害、勃起に関係する神経(脳、脊髄、末梢神経)の損傷などが挙げられます。一方の心因性EDとは、精神的なストレスや不安・トラウマなどの心理面から起きるEDで、この場合は若い世代でも起きることがあります。このほかにも、上記の2つの原因が伴うED(混合性ED)、薬の副作用が原因で発症する薬剤性EDなどもあります。

治療について

心因性EDの患者様では、カウンセリングや精神療法が必要なこともあります。また器質性EDの患者様では、原因疾患の治療や生活習慣の見直しも行いますが、基本はPDE5阻害薬(血管を拡張させ、血流を改善させる効果などがあります)による薬物療法になります。同薬にはいくつか種類がありますが、当院ではバイアグラ、シアリス、それらのジェネリック薬を取り扱っています。ちなみにどのED治療薬を使用したとしても一時的に勃起を維持させるものなので、根本的な治療とはなりません。服用のタイミングですが、バイアグラやシアリスであれば性行為の約1時間前に一錠を服用します。持続効果期間については、バイアグラが3~4時間、シアリスが30~36時間と言われています。

副作用について

バイアグラでは顔にほてり、頭痛、目の充血、動悸などがみられます。また、シアリスでは、顔のほてり、頭痛、消化不良、倦怠感などの症状が現れることがあります。ただ、ED治療薬は常に服用し続けるものではないので、これら症状は一過性で済む場合が大半です。

なお常用薬がある患者様につきましては、服用されているお薬によっては、ED治療薬と併用できないことがあります。そのため、診察の際に医師へ事前に常用薬を報告してください。

費用について

※全て税込みになります。
ジルデナフィル 50㎎ 初回 11,500円
2回目以降 9,500円
タダラフィル 20㎎ 初回 17,000円
3回目以降 15,000円