花粉症
今年も花粉症シーズンがまもなく到来しますね。全国的に昨年よりかなり飛ぶようですが、特に多摩地域はかなり飛散するようです。早めの準備をすると良さそうです。
今日は、花粉症の基礎知識、治療についてまとめたいと思います。
【アレルギーの種類】
一口にアレルギーと言っても、鼻炎の人、気管支炎の人、皮膚炎の人など、人によって症状はまちまちですね。また、一年中何らかの症状がある人もいれば、季節が限られる人もいます。
・通年性アレルギー
1年中何らかの症状がある人はコチラです。これは通年性アレルギーと言って、主にハウスダストやダニなどが原因となります。ペットを飼っていって、その毛に反応していたり、古い木造家屋でカビに反応していたりするような場合もあります。
・季節性アレルギー
いわゆる花粉症はこちらです。例えば、スギ花粉症で春先だけ症状がある方などがこれにあたります。スギ、ヒノキなど複数の花粉に反応する方も多く、必ずしもワンシーズンだけとは限りません。
引用:https://www.ssp.co.jp/alesion/rhinitis/
【花粉症】
スギ、ヒノキ、ブタクサ、シラカンバなどに反応します。日本の風土病と言ってもいいくらい、日本で圧倒的に患者数が多い疾患で、日本人の半数近くが何らかの症状を持っているという説もあります。
【花粉症の検査】
皮膚に原因物質を貼ったり、刺して入れたりする検査もありますが、最近は血液検査が一般的になっています。少量の血液で多くの原因物質に対してのアレルギー反応の強さを見ることができます。舌下免疫療法などの一部の治療ではこの検査が必須ですが、通常の治療では必須ではありません。症状や問診から診断治療が可能なので、市販薬ではなかなかコントロールできていない、今まで気にしてなかったが最近症状が強くなってきて辛い、など何かあれば、気軽に内科やアレルギー科を受診してください。
【花粉症の治療】
通常は外用薬と内服薬を用います。アレルギー反応自体を起こらないようにする舌下免疫療法も有効です。
通常はまずマスクの着用など原因物質への暴露(接すること)を避けるように指導しますが、飛散する花粉への暴露を避けるのは容易くはありません。そこで治療薬が必要になりますが、まずは外用薬での治療がお勧めです。鼻炎であれば点鼻薬、目のかゆみであれば点眼薬です。しかし、これらの薬は苦手な人も多いですし、効果が限定的なことも多いです。そのような場合は内服薬の出番です。薬局で市販もされている抗ヒスタミン薬(アレグラなど)が基本です。医療機関に受診すれば、さらにほかの種類の薬を追加することもできるので、症状が強い場合は医療機関への受診をお勧めします。また抗ヒスタミン薬の代表的な副作用として眠気があります。副作用が強く出てしまう方も、医療機関に相談すると適切な治療を受けることができるでしょう。
毎年、スギ花粉で辛くても、生活に支障がでるような場合には舌下免疫療法がお勧めです。スギの飛散がない季節に治療を開始できます。まず検査で間違いなくスギ花粉症であることを確認します。その次に少量の薬(アレルギーの原因物質;スギ花粉)を飲み始めます。問題なければ通常の量に増やして、年単位で服用を続けることになりますが、アレルギー反応そのものを抑えることができるので、症状が強い人や、薬に副作用が強く出てしまうような人には、大変有望な治療です。ダニアレルギーでも同様の治療が行うことができます。
うちだ内科医院では、花粉症などのアレルギーの検査・舌下免疫療法も含めて各種治療を行っています。立川、武蔵村山、東大和など近隣の市町村から多くの患者さんが来てくださっています。お気軽にご相談ください



